オンライン授業とオンデマンド授業の違いって?それぞれの特徴やメリットデメリット、選び方まで詳しく解説
近年の新型コロナウイルスの影響で、場所を選ばずに学ぶことのできる「オンライン授業」と「オンデマンド授業」への関心が高まっています。新人研修などでこのような授業方式を活用する企業も増えており、教育においても、内閣府の資料によると、令和4年度時点で75.9%の学校がオンライン形式による授業を行なっていると回答しており、オンライン形式やオンデマンド形式による授業というものが一般化してきています。 一方で、この2つの言葉の違いについて、よく理解できていない人も少なくありません。それぞれの形式には大きな違いがあり、その違いを理解することで、授業形式で悩んだ際に、より良い選択をすることができます。 この記事では、「オンライン授業」と「オンデマンド授業」それぞれの特徴、メリット・デメリット、それぞれの方式で行うときに必要な機材や選び方、実際の事例について解説していきます。 オンライン授業とは? オンライン授業は、インターネットを通じてリアルタイムに行われる授業のことです。 オンライン授業のメリット オンライン授業で1番のメリットは、場所を選ばずに受講できることです。受講生はインターネット環境がある場所でなら、どこからでもオンライン授業に参加することができます。 さらに、授業中のリアルタイムでコミュニケーションも行うことができ、受講者はわからないところがあったらすぐに質問することができます。 オンライン授業のデメリット もし授業中に技術的なトラブルが発生した場合、リアルタイムで対応する必要があります。例えば、授業中に問題が発生した際に ・ネットワーク接続を確認し、ルーターへ再接続する ・使用している端末やアプリのバージョンをチェックする などの対応を行ってトラブルを自分たちで解決しなくてはなりません。 そのため、オンライン授業を行う際には、講師側に技術へ対する理解をもつ人が必要となります。 オンデマンド授業とは? オンデマンド授業とは、予め録画編集されたコンテンツを、インターネットを通じて視聴する方式の授業です。 オンデマンド授業のメリット オンデマンド授業で1番のメリットは、インターネットを利用できる限り、どのような場所や時間でも動画を見ることができます。そのため、受講者にとって自由度が高く、各々の学習ペースに合った形で受講を行うことができます。 さらに、配信されたコンテンツは繰り返し視聴できるため、自身が理解するまで何度でも利用することができます。 オンデマンド授業のデメリット リアルタイムでのコミュニケーションが行いにくいため、受講者が質問や疑問点を抱いた時に、即座に解決することは難しい場合があります。また、受講者自身で動画視聴のスケジュールを管理する必要があり、人によって進捗や学習効果が異なる可能性があります。 以上の2つの授業形式ごとの特徴を下の表にまとめました。 オンライン授業 オンデマンド授業 配信方式 ライブで配信 録画・編集したものを配信 リアルタイムでの相互コミュニケーション あり なし 学習の際の自由度 中程度 高い 講師側に必要な技術レベル 高い 中程度 コンテンツの振り返り 困難 簡単 それぞれの授業に必要な機材や配信システム オンライン授業 オンライン授業はライブ配信により行われるため、安定したインターネット接続、ウェブカメラ、マイク、リアルタイムで授業を配信するためのアプリケーションが必要となります。代表的な配信用アプリとしては、Zoom、Google Meet、Youtubeなどが挙げられます。 ZoomやGoogle Meetを使用することで、オンライン上でコミュニケーションを簡単に行えますが、カメラを使用する人数が多いほど通信量も多くなってしまうため、データ通信を使用して屋外で受ける場合などには適していません。 一方、Youtubeのライブ機能を使用することで、質問形式がテキストのみになってしまいますが、通信量の増加を気にせずに受講することができます。 オンデマンド授業 オンデマンド授業は録画されたビデオをコンテンツとして使用するため、撮影のためのカメラやマイクに加えて、撮影したビデオを編集するためのソフトウェアが必要になります。また、それらのコンテンツ管理を行うためのシステムも必要です。 YouTubeなどの動画アップロードサイトを用いてコンテンツを提供することもできますが、多くの動画をコンテンツとして提供する際は、管理のしやすさや分析の細かさなどの理由から、コンテンツ管理専用のシステムを利用する方が良いとされています。 また、加えて受講者の進捗状況を確認できるサービスを使用することで、効果的に教材を提供することができます。 当社の提供するadmintTV Portal (アドミントTVポータル) はプログラミングの知識がなくてもテキストや画像から簡単に動画配信用のwebサイトを構築できます。アカウント管理や、会員数、閲覧回数、コメントの管理など、動画コンテンツ配信サイトの運営を行うために欲しい機能も揃っているため、オンデマンド方式でコンテンツの提供を始めたいとお悩みの方はこちらから、ご相談ください。 オンライン授業とオンデマンド授業の選び方 オンライン授業かオンデマンド授業、どちらの方式を利用しようか選ぶ際、教える側は様々なポイントを考慮し、適した方式を選択する必要があります。中でも授業のコンテンツや受講者の特性に着目して授業方式を選択することで、学習効果をより高めることができます。 以下、それぞれの授業方式を選ぶ際、どのような場面で適しているのかについて解説していきます。 オンライン授業 オンラインによる授業方式は、リアルタイムでのやり取りや即座のフィードバックを必要とするコンテンツに適しています。例えば、英会話の授業においては、教師と生徒両方のコミュニケーションが求められるため、オンライン形式の方が適しています。 また、オンライン授業の場合、講師側も場所を選ばずに参加できるため、遠方の方を起用するときにも適しています。 オンデマンド授業 オンデマンドによる授業方式は、受講者が自分のペースで学びたい場合や、時間や場所の制約がある場合に適しています。例えば、受講者が社会人の場合、日々の仕事や予定により、決まった時間に受講することが難しい場合、オンデマンド方式の方が適しています。 また、オンデマンド方式だと、コンテンツを好きなだけ見直すことができるため、受講者のペースで学習内容の理解を深めることができます。 それぞれの授業方式の例 オンライン授業とオンデマンド授業それぞれの授業方式について、コンテンツに合った授業方式を選択する際の参考として実際の事例を複数紹介・解説します。 オンライン授業の使用例 ・ライブセミナー/ウェビナー 専門家が特定のトピックについてオンラインで講演を行い、参加者はチャットや質疑応答セッションを通じて積極的に参加することができます。代表的な事例としてはTED Talksなどが挙げられます。 ・リアルタイムでの外国語レッスン 教師が生徒とZoomなどのビデオ会議ツールを使って直接コミュニケーションを取り、外国語の発音指導や実際のコミュニケーションを行うことができます。代表的な事例としてはDuolingoやDMM 英会話などが挙げられます。 オンデマンド授業の使用例 ・プログラミング講座 プログラミングやデザインなど、リアルタイムでのコミュニケーションを必要としないコンテンツについて、受講者が自分のペースで学習を進め、実際に手を動かしながら技能を習得することができます。代表的な事例としては、UdemyやCourseraなどが挙げられます。 ・企業の研修トレーニング 企業が新入社員教育やスキルアップ研修をオンデマンドの形式で提供することで、社員は業務の合間やちょっとした隙間時間に研修を受けることができ、効率的な学習と仕事を両立させることができます。 弊社の提供するadmint TVPortal (アドミントTVポータル)は社員教育・動画研修での使用事例も多く、機密情報を守りながら簡単に動画配信ポータルサイトの構築・運用を行うことができます。 体験用アカウントの発行も可能ですので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら まとめ この記事ではオンライン授業とオンデマンド授業について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、選び方、使用事例の解説を行いました。 オンライン授業は場所を選ばずに授業を受けることができ、リアルタイムでコミュニケーションを取れることがメリットですが、技術的なトラブルが発生した場合、リアルタイムでそれに対応する必要があるため、講師側で技術を理解しておくことが必要とされています。 オンデマンド授業は場所や時間に縛られずに授業を受けることができ、受講者のペースで学習を進められることがメリットですが、コンテンツの管理のための追加のソフトウェアやwebサービスの構築・運用や受講者自身の自己管理能力が必要とされています。 弊社の提供するadmintTV Portal (アドミントTVポータル)を利用することで、動画配信ポータルサイトの構築・運営や受講者の視聴分析を簡単に行うことができます。 オンデマンド形式による動画配信を考えている企業様などは、お気軽にこちらからご相談ください。 お問い合わせはこちら » 続きを読む
2024/9/13