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動画のストリーミング配信とは?動画配信方法とメリット・デメリットを解説

作成:2022/4/8 更新:2024/09/06
動画のストリーミング配信とは?動画配信方法とメリット・デメリットを解説

近年、さまざまな要因でオンラインでのビデオ会議や、ライブ配信に対するニーズが急速に高まっています。ミュージシャンやアーティストは配信による販路を視野に入れて活動し、ビジネスシーンではオンラインミーティングによるコミュニケーションが当たり前となりました。人々の働き方・交流方法は、今大きく変化をしています。

そのような中で、動画コンテンツの配信において、「ストリーミング配信」という言葉を耳にした事がある方も多いかと思われます。ですが、はたしてそれはどのような仕組みなのでしょうか。

このコラムではこの「ストリーミング配信」について説明していきます。

目次

動画のストリーミング配信とは

動画のストリーミング配信の仕組み図解

少し前まで、インターネットで動画コンテンツを見ようとした場合、ダウンロード配信という形式が主に利用されていました。ダウンロード配信の仕組みは、動画コンテンツのファイルデータを利用者の端末(パソコンのハードディスクなど)へ全てダウンロードします。その後、端末に保存されたデータで動画を見るという形式で視聴を行なっていました。

しかし、多くの動画コンテンツではファイルデータ容量が非常に大きく、動画データを全てダウンロードするには、長い時間が必要となっていました。そのため、現在のように動画を気軽に楽しむことは難しいという状況だったのです。そこで注目されたのがストリーミング配信です。

ストリーミング配信とは、従来のダウンロード配信とは異なり、サイズの大きいファイルをパケット化(一定の容量ごとにファイルデータを小分けにまとめること)し、動画コンテンツのファイルデータをダウンロードしながら同時に再生するという仕組みです。これにより、ユーザーはインターネット環境があればスムーズに見たい動画を再生でき、ダウンロードの時間を無駄にすることなく、自由に動画を見ることができるようになりました。

視聴が終わるとパケット化されてダウンロードされたファイルデータはメモリから消去されます。端末内にファイルデータが残ることはありません。そのため、動画コンテンツのファイルデータをストレージ(各種デバイスのネットワークに接続されていなくても使用できる容量範囲)にダウンロード保存することなく再生することができます。

ダウンロード配信とは

ストリーミング配信の説明をする際に、比較としてよく登場するダウンロード配信ですが、このダウンロード配信とはどのような配信方法なのかを詳しくご紹介します。

ダウンロード配信とは、前のセクションでも簡単にご説明したように、配信されている動画データを端末へダウンロード保存したのちに視聴する方法です。視聴時にインターネット回線がなくても動画を視聴できるという点が特徴になります。

ダウンロード配信との違い

下記は、ストリーミング配信とダウンロード配信を比較した表です。

ストリーミング配信 ダウンロード配信
動画のダウンロード 不要 必要
再生までにかかる時間 速い 遅い
ストレージの容量 不要 必要
ライブ配信 できる できない
視聴時のインターネット回線 必要 不要

※ダウンロード時にインターネット回線が必要

ストリーミング配信とダウンロード配信を比較した時の最も異なる要素は、動画をダウンロードする必要があるのかないのかということ。

ダウンロード配信は、動画を端末にダウンロードするためのストレージを用意しなくてはいけません。また、ダウンロードしたデータからの視聴となるため、リアルタイムで動画を視聴できるライブ配信の実施は不可能です。

対してストリーミング配信では、動画をダウンロードする必要がないため、動画をリアルタイムで視聴することができ、ライブ配信の実施が可能となっています。

ストリーミング配信の種類

現在のストリーミング配信には、オンデマンド配信とライブ配信があります。ここでは、その違いをご紹介します。

オンデマンド配信

オンテ゛マント゛配信とは図解

オンデマンド配信は、あらかじめ完成された動画コンテンツデータをサーバーにアップロードし、ユーザーがアクセスして再生する仕組みになります。ユーザーは時間を選ばず、自分の好きなタイミングで視聴することができます。また、早送りや早戻しなどの機能を搭載しているサービスもあり、手軽で利便性が高いと言えます。

オンデマンド配信は、映画などの公開やセミナー、eラーニングの講習など、さまざまなコンテンツの視聴で広く利用されています。

ライブ配信

ライフ゛配信システム仕組み図解

ライブ配信は、文字通りテレビの生中継と同じようなものです。撮影している映像を、ストリーミング配信用にエンコードしてリアルタイム配信するため、ユーザーはライブならではの興奮を体感できます。

同じ時間軸での配信ですから、オンデマンド配信のように早送り操作はできません。アーティストのライブやスポーツ中継、パーソナル放送局や監視システム、リアルタイム講習のeラーニング、オンラインセミナーや学会、株主総会などで使用されています。

ストリーミング配信に必要なもの

ここまで読んで「ストリーミング配信を行ってみたい」と興味を持ったものの、具体的に何が必要かわからない方のために、動画コンテンツの配信に必要なものを挙げてみました。あくまで一例となりますが、ご参照ください。

【オンデマンド配信の場合】

オンデマンド配信では、あらかじめ撮影した動画を編集した動画ファイルが必要となりますので、そのための機材等を取り上げます。
■動画素材:カメラなどで撮影した動画データ
■パソコン・動画編集ソフト:撮影した素材に編集を加える時に必要です。Adobe® Premiere Pro®、Final Cut Pro、DaVinci Resolve、Avid MediaComposerといった動画編集ソフトが主に用いられています。
■グラフィック・エフェクトソフト:撮影物に演出として写真やイラストなどの差し込みカットや、アニメーションエフェクトを入れるなど、撮影物以外の素材を入れたい時に必要です。こういった素材を準備作成する際には、Adobe® After Effects®、Adobe® Photoshop®やAdobe® Illustrator®などがあると、写真画像のレタッチ、CG関連の制作やエフェクトの制作を行い、より良い素材が準備できます。

【ライブ配信の場合】

ライブ配信では、撮影した動画を即時送出することで、ストリーミング配信を実施します。ですので、オンデマンド配信とは機材構成が異なります。ひとまず、一般的なものを取り上げさせていただきます。
■撮影機材:動画撮影用のカメラ、マイク、照明、三脚に、配信用のモニター、エンコーダー、スイッチャー、ミキサー、LANケーブルなど。
また、配信時には音声と映像のズレなども考慮しながら実施する必要があります。
このようにオンデマンド配信とは異なり、ライブ配信では専用の機材やオペレーションが必要になります。

【オンデマンド配信・ライブ配信共通】

■エンコーダー:撮影した素材や編集済み素材をストリーミングフォーマットへ変換し、データを送出するソフトウェアもしくはハードウェア。書き出すデータのフォーマットが合わないと、せっかくの動画コンテンツが配信できません。
■ストリーミングサーバ:ストリーミング技術を利用した動画コンテンツファイルを公開するために必要です。
■回線:ストリーミングサーバから安定した配信を行う為には、ご契約のインターネットプロバイダから広帯域専用回線を準備する必要があります。

ストリーミング配信のメリットとデメリットとは

数多の物事と同様、ストリーミング配信にもメリットとデメリットが存在します。ストリーミング配信の特性をご理解の上、効果的なご利用のためにも、是非ご一読ください。

ストリーミング配信のメリット

ストリーミング配信には、以下のメリットがあります。それぞれ解説していきます。

ローカルへのダウンロード保存を必要としない

ストリーミング配信は先にご紹介した通り、動画コンテンツのファイルデータをダウンロードしながら同時に再生できます。したがって、映画やミュージックビデオほか、著作権や機密として配慮が必要な動画コンテンツの配信に適しています。

コンテンツの複製ができない

ストリーミング配信であれば、動画コンテンツのファイルデータを見るだけで保存はできないため、悪意あるユーザーにコピーされたり、流用・悪用されたりすることもなく、安心して配信することができます。

長時間再生との相性抜群

映画などの再生時間が長い動画コンテンツでもストリーミング配信なら、端末のストレージ容量を気にすることなく視聴することが可能です。セミナーや講座の視聴、企業における多様な会議の配信など、時間が長くなりがちな動画コンテンツの配信にとても相性の良い配信方式です。

再生開始の早さ

ストリーミング配信は、配信する動画のデータを小さく分けながら再生するため、回線や端末の負担が少なくなります。

動画データの容量が軽くなることで、再生開始までの時間を短縮することができるため、ストレスフリーに動画を視聴することが可能です。

ストリーミング配信のデメリット

ストリーミング配信には様々なメリットがありますが、以下のデメリットもあるため解説していきます。

インターネット回線に接続していないと利用できない

ストリーミング配信の最大のデメリットは、「インターネットに接続していないと一切の動画コンテンツが見られなくなってしまう」という点に尽きます。各種デバイスの保存容量を取らない分、インターネットからのデータ転送が無いと、どうにもなりません。

速度制限が掛かることもある

動画コンテンツのデータは特に高画質な動画の場合、データサイズが大きくなります。特に高画質な動画の場合、スマホやタブレット端末にて通信会社のネットワークを使って視聴した場合、ご契約プランによっては設定されたデータ量を超えてしまい、速度制限がかかる可能性があります。

追加料金でデータ量を使いできますが割高なケースもあります。ストリーミング配信で動画コンテンツを見る際は、容量の大きなプランをご契約いただくか、Wi-Fi環境での視聴をおススメします。

高スペックな通信環境が必要

インターネット回線に接続していても、通信環境が悪いとデータの転送が動画コンテンツの再生に追いつかず、映像が途切れる場合があります。また、動画コンテンツの視聴画質に影響が出るケースも考えられます。

いずれにせよ、満足のいく動画視聴をするには、しっかりとした通信環境が必要です。

ストリーミング配信の活用例

ストリーミング配信は、利便性や情報セキュリティの安全性などが高いことから、様々なシーンで活躍することが可能です。

ここでは、代表的な活用例を5つご紹介します。

社内情報の共有

ストリーミング配信は、社内での情報共有を円滑に行うことができます。

例えば、新しい商品やサービスの詳細、発生したトラブルの内容などの情報を、視聴用のサーバーやページに動画でアップロードし設置しておくことで、迅速にかつわかりやすく共有できます。これにより、多くの社員へ正確に情報を伝達することが可能です。会員制視聴サービスであれば、視聴状況の確認も実施できます。

機密性の高い情報を配信する場合、当社のadmintTVサービスであれば、動画そのものへのアクセス自体を制限できるクローズドサイトに配置したり、ユーザー制限やパスワード設定を行うなどの、さまざまな設定がご利用いただけます。

研修・オンラインセミナー

研修・オンラインセミナーなどの長い時間に渡る配信内容でも、ストレージ容量を気にすることなく配信することができます。

演者視聴者ともに、ネット環境とPCやタブレット、スマートフォンなどの端末があれば、リアルタイムでの配信または視聴を実施することができます。大勢の視聴者を集めた会場を用意する必要がなく、小規模なスタジオや、打ち合わせスペースなどからでも配信が実施可能です。

そのため、会場費や資料代などの各種コスト削減にも貢献できます。

eラーニング

社員の資格取得やキャリアアップなどのためにeラーニングを実施する企業は多いかと思いますが、学習ツールとしてもストリーミング配信を活用することができます。

その際、独自に作成した学習コンテンツであってもコンテンツの複製ができないため、外部へのコンテンツ流出等を防止することが可能です。

商品やサービス紹介

ストリーミング配信を活用し、自社の商品・サービスを紹介することで、口頭や文章での説明よりも訴求効果を発揮することが期待できます。

特にライブで、自社の商品・サービスを実際に使用する様子を配信すれば、より具体的にベネフィットを伝えることができるため購買欲向上にも繋がるでしょう。

さらに、当社はデジタルサイネージサービスのご用意もありますので、こちらも是非ご活用ください。全国的に自社の商品・サービスをアピールすることが可能です。

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エンタメ映像

自社で作成したエンタメ映像を外部に提供することが可能です。

ストリーミング配信を活用することで、映像をダウンロードするための時間や再生までにかかる時間を短縮することができるため、視聴者は快適に映像を楽しむことができるでしょう。

動画コンテンツ配信をカンタンにできるadmintTVサービス

当社の動画配信システム、admintTVサービスなら、いつでもストリーミング配信が可能です。

admintTV Basicは、動画配信用アップロードサービスとして、さまざまな動画フォーマットに対応すると同時に、大規模ストレージをご用意しています。CDN(コンテンツデリバリーネットワーク:動画、ライブを安定的に配信するためのネットワークのこと)を安価でご提供するなど、ビジネスでの動画利用に必要な、最新機能も取り揃えております。

admintTVPortalやadmintTV Webinarは、admintTV Basicに、動画コンテンツ配信用ウェブページの構築機能を加えたサービスで、収益化を見込んだ有料会員向けのセミナーや講座などとの相性が抜群です。

ライブ配信であれば、セミナーの様子を撮影・送出することで、admintTV Basicのライブ配信プラットフォーム機能を通して、リアルタイムで配信することができます。

admintTV サービスでは、HTML5 Playerを標準装備しているため、視聴側はプラグインなどを使わずに、各種ブラウザを用いてパソコンでもスマホでも同じ動画を視聴できます。そのため、遠方の方や、会場に来られない方にも同じ情報を届けられます。

ストリーミング配信をお考えなら、ぜひ、当社も候補に加えてご検討ください。
ご興味や、ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせのほど、お待ちしております。

※AdobeR、AdobeR IllustratorR、AdobeR PhotoshopR、AdobeR PremiereR、AdobeR After EffectsRは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
※PowerPointRは米国Microsoft Corporationの登録商標です。
※Apple、Final Cut、Final Cut Proは、米国その他の国で登録された Apple Inc. の商標です。

admintTV各種サービスのよくある質問

admintTV BasicとadmintTV Portalの違いは何ですか?

admintTV Basicは、お客様のWebサイト上でiframeタグを利用した動画コンテンツ配信を可能とします。一方、admintTV Portalは動画配信機能においてはadmintTV Basicを継承。さらに、ポータルサイト作成機能、会員管理機能、決済機能などが利用できます。

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