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コラム

動画配信プラットフォームとYouTubeの違いは?できることや活用例を紹介

パソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末や、インターネット回線の普及に伴い、動画コンテンツは私たちにとって身近なものとなりました。 動画コンテンツの配信を行っているサイトも多数ありますが、その中でも最大手と言って差支えないのがYouTubeです。 何気ない日常を映したホームビデオから、アーティストのプロモーションビデオ、加えて教育用の資料まで、アップロードされている動画の内容は多岐に渡ります。 それは法人においても然り、YouTubeに動画をアップロードしている企業様も枚挙にいとまがありません。 しかし、ここでひとつご検討いただきたいのが、YouTube以外の「動画配信プラットフォーム」の活用です。 この記事をお読みになっている方の中には、YouTube以外の動画配信プラットフォームの必要性やYouTubeとの違いがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、動画配信をお考えの皆様に、YouTubeと「動画配信プラットフォーム」の違いについてご説明いたします。 動画配信プラットフォームとは? さて、「動画配信プラットフォーム」とはいったい何なのでしょうか? 簡単にいうと「動画を配信するためにインターネット上に用意された場所」のことです。 動画配信プラットフォームに求められる最低限の機能は次のようなものになります。 ・配信した動画を再生するためのプレーヤー機能 ・配信動画を再生端末に応じて最適化する機能 ・アップロードした動画の管理機能 動画配信プラットフォームは、無料のものと有料のもので大きく2つに分けられます。 無料で使用されるものの代表格がYouTubeであると言えるでしょう。 では、有料の動画配信プラットフォームは、YouTubeと何が違うのでしょうか? YouTubeとの違いはなに? YouTubeと有料の動画配信プラットフォームは、「動画を配信する場所」という意味では同じですが、もっとも大きな違いは、配信を行う場所そのものです。 YouTubeに動画をアップロードすることは、YouTubeという大きなサイトの一部に間借りをして、そこに動画コンテンツを置かせてもらうということです。 そのため、YouTubeの利用規約から外れるような使い方はできません。 また、YouTubeは巨大な世界的プラットフォームであることから、規模の大きさ、利用者の多さ、認知度の高さゆえ、YouTubeの動画コンテンツの違法ダウンロードが行えるサイトも残念ながら存在します。そのため、動画コンテンツの著作権が侵害されてしまう可能性が無いわけではありません。(もちろん、YouTubeが悪いわけではありません。そういうサイトがあるのだという事実をお受け止め頂ければと思います) これをお読みの方の中には、YouTubeで動画コンテンツの有料配信を行いたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、YouTubeは、2020年8月現在、有料動画配信を行うために、動画コンテンツのURLを販売したり、お金を支払った有料会員のみに公開するなどの行為を規約違反としています。もし、それを行った場合には、お持ちのYouTubeチャンネルを停止されたり、削除されてしまうのです。 対して有料の動画配信プラットフォームは、提供されているプラットフォームを自由にカスタマイズし、自社のサイトの一部のように扱うことができ(提供する会社により異なる場合があります)先に触れた最低限の配信以上の機能が備わっていることが多いです。また、サイトによりアップロードされた動画コンテンツの著作権を守るためのさまざまなセキュリティ対策をしているサービスも多々あります。 次の項目では、動画配信プラットフォームを利用する場合、どのようなメリットがあるのかを確認してみましょう。 動画配信プラットフォームを利用するメリット 有料の動画配信プラットフォームを利用するメリットには、次のようなものがあります。 カスタマイズ性が高く、収益化の方法を選べる 有料動画配信プラットフォームは、YouTubeのように他社のサイトに間借りして、そこのルールに従う、という使い方をする必要がありません。 そのため、広告配信などのあり・無し・タイミング指定などもできますし、当社のadmintTVなら、動画を視聴するためにアクセスできる権限を持ったアカウントの指定なども行えるため、動画コンテンツのURLを販売することも可能です。また、admintTV Bizをご利用になれば、動画コンテンツを販売するためのポータルサイト自体をご自身で作り上げ、決済含め、様々な機能をもって運営することが可能になります。 動画再生のアクセスログを分析し、マーケティングに繋げることができる YouTubeアナリティクスのように、多くの動画配信プラットフォームでもさまざまなアクセス解析の仕組みが用意されています。動画の再生回数はもちろん、アクセス元の地域、最後まで動画を試聴している人の割合、リンクの流入元など多数の項目を分析することができます。そのため、有効な広告の打ち方や顧客層の分析に大いに役立つでしょう。 また、それらの分析から、動画に差し挟む広告の傾向などを決定したり、分析に基づいて動画コンテンツそのものをより良くすることも可能です。 デジタルコンテンツの著作権を守るための機能を備えている 近年の動画配信プラットフォームでは、HLS※1やAES-128※2で動画コンテンツを暗号化して配信するなどデータを悪用されないための工夫をしているほか、さらにセキュリティを上げるためにデジタルコンテンツの著作権保護機能(DRM)を備えていることがほとんどです。例えば当社のadmintTV Biz、admintTVでは、動画コンテンツをアップロードする際にGoogle Widevine、Apple fairplay、Microsoft Playreadyの主要三社のDRMフォーマットに対応したデータの暗号化を行います。そして、動画コンテンツ配信時に自動的に視聴する方の環境にあわせて、いずれかの最適なDRMが動画コンテンツのデータを保護。すると、不正コピーや違法にダウンロードした動画コンテンツのデータは、再生自体が不可能となります。 これにより、コンテンツ資源の不正利用を防ぐことができるでしょう。 ※1データを細分化する方式 ※2 AES:2020年時点、アメリカで標準として採用されている暗号化の方式で、データをバラバラにします。 ※説明は簡略化しています。予めご了承ください。 ※Google Chrome、Android™、Widevineは、Google Inc. の登録商標です。※Firefox®は、Mozilla Foundationの米国およびその他の国における登録商標です。※「Microsoft® Internet Explorer®」、「Microsoft® Edge®」、「Microsoft® PlayReady」は、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。 ※Apple、iPhone、Safari、Apple fairplayは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。 iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。TM and © 2018 Apple Inc. All rights reserved. ※その他の製品名、システム名、プログラム名などは、一般に各社の登録商標または商標です。 ※admintは、デジタルクルーズ株式会社(日本)の登録商標です。 他の機能との連携がカンタン 動画配信プラットフォームの中には、他のプログラムやソフトウェアの機能を共有する仕組み(API:Application Programming Interface 使いたい機能のプログラムがAPIとしてあれば、その仕組みを借り受けすることができる、というもの)を提供しているものもあります。 APIを利用することで、動画配信ビジネスに必要な、動画閲覧時の料金システムや閲覧情報取得などの仕組みをwebエンジニアがいちからプログラミングする必要が無くなり、作業の短縮やコスト削減につながりやすくなります。   動画配信プラットフォームでできること一例 さて、ここまで有料の動画配信プラットフォームを利用するメリットを挙げてきました。これらのメリットや機能を活用した例を次に挙げてみたいと思います。 有料の動画配信 YouTubeのような無料配信プラットフォームでは、基本的にアクセスしてくるユーザーを細かく制限することは難しいです。 視聴年齢や視聴時間の制限設定はできますが、動画閲覧時にパスワードを設けたり、一定時間のみ有効な時間限定の動画再生用URLを作ったりするなどは現状難しく、ユーザーの属性で見る人を制限したい、というような利用は厳しい状態です。 一方、動画配信プラットフォームでは、月額会員などの課金を行っているユーザーに対してのみ動画へのアクセス権を与えることも可能です。 そのため、コンテンツによっては、YouTubeで提供される広告収入以上の収益を上げることも望めるでしょう。なぜならば、YouTubeで収益を得るためには、チャンネル登録者数1000人以上、年間再生数4000時間以上というのが最低条件と言われています。また、広告収入月額8000円を超えないとお金が振り込まれないため、再生数が少ない場合は、毎月必ずしも収入が得られるとは限らないのです。加えて、YouTubeでは、禁止ワードによるペナルティなど細かく設定されていたり、規約や仕様の一方的な変更が時々にあるため、動画配信者はその仕様次第でこれまで配信できた動画が停止となることも起こり得るようです。 有料動画配信サイト、例えば当社のadmintTVと動画ポータル構築機能を持ったadmintTV Bizならば、配信の制限や動画の内容、収益に関する管理ほか様々をご自身で望むように管理・配信・収益化が可能となります。 学習サイトとの連携 いわゆるE-learningと呼ばれるサイトでは、動画で教材を配信しているものも増えてきました。 先に挙げた通り、動画配信プラットフォームでは他のコンテンツとの連携用にAPIが公開されていることも多いです。 これを利用すれば、「動画を試聴したことを自動的に記録し、学習済みのマークをつける」というような学習サイトを構築することができます。 動画コンテンツの拡散防止 YouTubeで、無料のセミナーなどの限定配信を行うにあたって、ご心配になる方もいらっしゃるようです。限定配信のつもりが動画データを無許可でダウンロードをされ、拡散されてしまい、不特定多数の人に見られてしまったら。それは困りますよね。 有料の動画配信プラットフォームならセキュリティもしっかりしている所は多いので、安心しやすいのではないでしょうか。当社のadmintTVなら、先述したようなHLSやAES-128でデータを暗号化、細分化して配信するので、特定の相手のみが映像を見られるという配信が可能ですし、さらに万全を期すならDRM(デジタル著作権管理)を設定することで不法な再生から、お客さまの動画コンテンツを保護することができます。 配信コンテンツの自由 YouTubeでは、利用に際して視聴者の年齢制限や保護者の閲覧許諾を得ることを義務付けています。また、配信する内容にも制限がかけられており、例えば教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)を目的とした動画であったとしても、その描写によっては不適切と判断され、配信できないケースもあります。YouTubeでは禁止事項に対しての判断を機械的にシステムが行っているため、間違って違反とされてしまい、アカウントの削除に繋がることも起こり得るのです。 また、広告収益化の目安を達成しているYouTubeチャンネルを持っていても、広告審査の際の規約は厳しく、収益化できない場合もあります。 しかし、有料の動画配信プラットフォームでは、閲覧者の制限に関しても配信側が任意で設定でき、また、コンテンツの内容も配信側の裁量に任される事が多いため、自由度が高いと言えるでしょう。扱いが慎重となる内容の動画コンテンツの場合は、有料の動画配信プラットフォームを利用する方が無難かも知れません。 動画配信プラットフォームを選ぶ基準 ここまで有料の動画配信プラットフォームについて、解説を行ってきました。 YouTubeと有料の動画配信はどのような場合にどちらを利用すれば良いのでしょうか。 YouTubeは言わずと知れた有名サイトで、多くの人がアクセスしています。 そのため、格段に人の目に触れる機会が多く、広く拡散したい、認知を高めたいなどが目的の動画の場合は、こちらが向いていると言えるでしょう。 対して有料動画配信プラットフォームは、YouTubeと比較すると、人の目に触れる機会は減ってしまうと言わざるを得ません。 しかし、そのカスタマイズ性とセキュリティから、自社コンテンツを安全に配信する場合は圧倒的にこちらが向いています。 配信したいコンテンツの性質で、どちらのプラットフォームを利用するかをご検討ください。 admintTV(アドミントTV)、admintTV Bizは業界最安水準でセキュリティも万全! 当社がご提供するクラウド型動画配信プラットフォーム、admintTV、動画コンテンツの販売を可能とする動画ポータル構築機能を加えたadmintTV Bizは、大容量の動画コンテンツの配信、ライブ配信、社員教育やネットセミナー、会社紹介に商品やサービスの紹介、360°VR動画の配信などさまざまな動画コンテンツの配信をお手伝いしています。 代表的な3社のDRM(デジタル著作権管理)をすべてサポートしており、不正コピーや違法ダウンロードから、大事なコンテンツをお守りした上で、安心して配信することが可能です。 世界最高レベルのセキュリティを、自社開発に由来する低コストでご提供しています。 動画コンテンツの配信にお困りでしたら、ぜひ一度当社へお問い合わせください。 » 続きを読む

2020/9/2

動画配信

動画配信活用例

インターネット放送局を自前で持つ 突拍子もない話しに聞こえるかも知れません。しかし、admintTVなら実用的なサービス内容と現実的なコストで、それを可能にします。低コストとは言え、admintTVは世界標準の最新技術を採用しており、作る・送る・見る・視聴分析するといった動画配信のすべてを、高速に快適に安定的に提供します。 admintTVは高度なDRM(デジタル著作権管理)でコンテンツを保護しており、動画コンテンツそのものが商品価値を持っているお客さまのビジネスニーズにも完全に応えます。また、視聴者の範囲を自由に制限できる多様なアクセス制御(パスワード設定、ドメイン制限、IP制限、OneTimeURL)も搭載していますので、社内限定や会員限定などといったクローズドな動画配信にも柔軟に対応します。 admintTVは、自社開発ゆえの「最新」と「最高」を、常に低コストでお客さまに提供します。 また、視聴者には、スマホ・パソコン・IPテレビ等のあらゆる端末環境で、アダプティブビットレートを標準装備していますので、簡単かつスムーズに動画コンテンツの視聴ができる機能を提供します。 世界中のさまざまな視聴者に広く動画コンテンツを届けることができる、これはもう自社の放送局です。 Scene1 商品説明 商品の紹介には、実際に使用しているシーンを見せることが最も効果的です。admintTVは、発行されたURLを自社サイトやECサイトなどに貼り付けるだけで、手軽に動画を公開できます。文字にすると伝わりにくい機能説明も、動画による説明なら分かりやすく印象的に伝えることができ、スムーズにコンバージョンへ誘導します。 Scene2 有料/限定コンテンツ 有料ライブ動画や会員限定セミナーなど、動画コンテンツそのものが価値をもっている場合、配信システムの安全性はもちろん、快適な視聴性も重要です。せっかく素晴らしいコンテンツでも、見る環境にストレスがあれば視聴者は離れてしまいます。admintTVなら、UIのカスタマイズも可能ですので、お客さまのビジネスやコンテンツ特性に合わせて、視聴者に使いやすく分かりやすいUI画面でコンテンツを届けることができます。 Scene3 クローズドなビジネス利用 社内研修やスタッフ教育、機密情報の社内周知など、動画コンテンツの伝搬範囲を制限して配信したいケースにもadmintTVは最適です。最高度の暗号化(HLS with AES128)とDRM(デジタル著作権管理)を採用しており、通信の安全性に加えてコンテンツそのものの保護も万全ですので、自社のノウハウや知的財産の流出といったリスクを防ぎます。 ※画像は全てイメージです。 詳細については以下のお問合せフォームよりご連絡ください。 お問合せはこちら » 続きを読む

2019/3/10

動画配信

HTML5による動画配信が急速にスタンダードに!

はじめに 昨今、モバイル端末やPC等のマルチデバイスで動画を見ることは、当たり前になっています。しかしながら、そこで利用されている動画配信技術は、Flashなどのメーカー独自の配信方法から標準化規格であるHTML5仕様へ向けて大きく変化しています。この流れは、iPhone 出現からIPTV本格普及直前の現在も、各業界やベンダーの思惑も入り交じり、変化し続けております。 企業様が動画配信サービスを選択するにあたり、この流れを理解した上でサービス選択することが非常に重要と思われます。誤ったサービス選択は、将来的に企業様の要件を満たせない事態を引き起こしたり、その投資や作業を全て無駄にしかねません。 実は、この技術動向を理解し、説明してくれる動画配信サービスプロバイダーは少ないのではないでしょうか。また、往々にして、「マルチデバイスに配信できます」、「ストリーミングです」、「価格も安いです」の説明に終始して、将来も含めた技術動向について話さない(又は話す知識がない)場合が少なくないのではないでしょうか。 本記事では、上記 動画配信サービスプロバイダーにおける対応をふまえ、HTML5化が進む動画配信の技術動向、及び失敗しないサービス選択のポイントについて記載させていただきました。お読みいただいた皆様の動画配信サービス選択のおりに、少しでもお役に立てましたら幸いです。 なお、当社は2015年にこれら将来の技術動向を鑑み、提供中の動画配信サービスの全面リニューアルに踏み切り、本年 2月 リニューアルした新サービス「admintTV(アドミントTV)」を発売開始、現在 順次 最新技術動向をふまえた追加機能をリリースしております。今後も複数の世界トップベンダーとの協業に加え、これら技術動向のキャッチアップにより、より良いサービスを提供してまいりますのでご期待下さい。 2017年11月 デジタルクルーズ株式会社 動画配信技術の歴史と背景 現在の動画配信技術を述べる前に、動画配信技術の歴史と背景についてポイントを記載します。 【1】黎明期 動画配信は、1998年頃から始まった様々な動画配信サービスが黎明期と言えます。この頃の動画配信サービスは、Microsoft、Real Networks、Apple、adobeなどのITベンダーが主に提供。配信プロトコルはRTP/UDPによるサーバプッシュ型が多く、サーバから配信時に適切なビットレートの動画を送出することはできましたが、各ベンダー専用のサーバー及びプレイヤーソフトが必要でした。 【2】HTTPによる配信 2006年頃からHTTPプロトコルで配信できるストリーミング配信へと技術が移行します。これにより、専用サーバが不要になると共に、Webサイトの配信に利用されていたCDN(Contents Delivery Network)を利用することにより、低コストでの大規模配信も可能となりました。 当時の米国では、動画閲覧サービスが普及しつつあり、YouTubeのサービス開始もこの頃で、閲覧端末はブラウザにFlash等 ベンダー提供のプレイヤーをプラグインしての利用が一般的でした。ただ、動画配信の利用が拡大する中で、スポーツやイベント等の大規模な配信には適さないという課題が顕在化します。日本ほどネットワーク環境が整備されていなかった米国では、帯域が限られ、閲覧中に動画が中断してしまうといったことが多く発生してしまったためです。 上記事態をふまえ、2008年頃から ストリーミング開始時に決めた一定のビットレートで配信するのではなく、回線状況及び端末負荷に応じてダイナックに配信ビットレートを変更できるアダプティブストリーミングが注目を浴び、各ベンダーが各社独自の技術で対応を始めました。 【3】iPhone登場とHLSデファクト化 2007年 Apple社がiPhoneを発売開始、ご存知の通りスマホ時代の幕開けとなります。また、この発売は動画配信技術の観点からも大きな転機となりました。理由は、AppleがiPhoneへのFlashの搭載を拒否したことによります。iPhone(iOS)の動画配信は、Apple社独自のHLS(HTTP LIVE Streaming )を採用しました。 HLSはWebのHTTP上での配信であるため、大容量を低コストに配信することが容易です。また、アダプティブストーリーミングに対応しています。但し、HLSはApple独自の技術として、MacやiPhoneなどApple製品での利用に留まっています。また、最近までのHLSは、DRM(デジタル著作権管理)の考えは無く、ハリウッドの映像関連企業やディズニーなどのリッチコンテンツホルダーからは懸念を持たれていました。 しかしながら、HLSはiPhone等 Appleのモバイル端末の普及に伴い、デファクトスタンダードな動画配信技術として、その地位を確立しています。 現在のAppleは、HLSにてFair PlayというAppleのDRMをサポートしています。 【4】ハリウッドの不満と 国際標準の流れ(MPEG-DASH、HTML5) 一方、ハリウッドの映像を販売する企業にとって、1つの映像を配信する際、端末毎に異なる動画フォーマットや配信方法を変えなければならないといった運用は大きな負担となります。 ハリウッドの映像関連企業はネットでの映像配信に関する運用面での要望をまとめ、これを受けたIOS (国際標準化機構)、IETF(Internet標準化団体)及びW3C(Web標準化団体)が、インターネット及びブラウザの技術的な標準化を推進しました。GoogleやMicrosoftもこれに協調しました。 2012年 ISO国際標準規格としてMPEG-DASH( Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)をリリース。また、W3Cが2014年にHTML5を勧告。この中では、DRM(デジタル著作権管理)についても規定がされています。 結果、MPEG-DASHは、国際標準として規定され、今後、多様な端末での普及が期待されています。 【5】Flash排除の流れ 2015年頃からFlashのセキュリティホールが指摘される中、Flash排除の流れが広まりました。また、iPhoneがFlashを採用しなかった事もあり、Flash不要の声が上がってきました。この流れうけ、各主要ブラウザ提供ベンダーはFlashの無効化(排除)方向に走り、ネット業界の動画配信もFlashからHTML5化へ対応を加速(脱FLASH)しています。 更に、先日(2017年7月)adobeは、Flashの配布とアップデートを2020年に終えることを正式に発表。これにより、動画配信は早急にHTML5化へ進むものと考えられます。 【6】IPTVの流れ 昨今 IPTV対応テレビの普及が期待される中、日本のIPTVフォーラムは、IETF (Internet標準化団体)及びW3C(Web標準化団体)の規格を採用し、MPEG-DASH及びHTML5の利用を技術仕様書としてまとめています。 今後、日本でもIPTVの普及が見込まれますが、その際はMPEG-DASHへの対応は必須となります。 現在の動画配信技術 「動画配信技術の歴史と背景」に記載した通り、動画配信技術は日々変化しています。では、現在の主流の動画配信技術は何であるか、そのポイント技術について述べます。 【1】ストリーミング配信技術の2つの流れ 現在の配信技術は、デファクトとしてのHLS(Apple) と 国際規格のMPEG-DASH(Microsoft、Google他)の2つの流れがあります。尚、何れもHTTP上でのストリーミングですが互換性はありません。 【2】HTML5 規格とブラウザ及びHTML5-Playerについて W3C (Web標準化団体)がHTML5のVideoタグ実装に向けてブラウザに規定している機能は、主に以下の3つとなります(ここでは詳細の説明は省かせて頂きます)。 1)ストリーミング(HLSやMPEG-DASH)関連の実装規定(1つ) MSE (Media Source Extension) 2)DRM関連の実装規定(2つ) EME (Encrypted Media Extension) WebCrypto (Web Cryptography API) これらの実装は、各ブラウザによって対応の進捗が異なります。動画配信サービスの利用者が、各ブラウザの実装進捗や特性に合わせプレイヤーを用意し、メンテナンスして行くことは非常に負担の大きな作業となります。ついては、HTML5-Playerを動画配信サービスの一環として提供及びサポートしているサービスを選択することが賢明であると言えます。 (参考) 弊社サービス『adminTV』では、HTML5-Playerを標準提供しております。本Playerにつきましては、OS及びブラウザの組み合せにて動作検証済で、また ブラウザベンダーの制限事項や実装状況に応じて視聴を可能とすべく対応して行きます。例えば Windows7のIEは、ストリーミングに必要なMSE機能をサポートしないことを正式に公表しています。弊社のHTML5-Playerは、IEに代わりMSE機能をPlayer自身が実装することにより、ストリーミング配信を実現しています。また、EMEやWebCryptoについても、ブラウザの実装進捗によってはHTML5-Playerが対応しています。これらにより、配信先端末の環境に依存することなく、統一したPlayerのみにて動画の視聴を可能としています。 【3】DRMの状況について MPEG-DASHの標準化から派生した仕様として、CE(Common Encryption )がISOで定義されています。これは、異なるDRM(デジタル著作権管理)技術で暗号化された動画コンテンツであっても共有できるというものであり、コンテンツホルダーにとっては非常に大きなメリットが有ります。 現状、W3C(Web標準化団体)はCE実現に向け、ブラウザで保有すべき技術を規定(【2】参照)しています。しかしながら、DRM提供ベンダ間の綱引きも有り、現時点では実現されていおりません。そのため 現在は、以下の3つの主要DRMを端末環境により使い分ける必要があります。 GoogleのDRM Widevine MicrosoftのDRM PlayReady AppleのDRM FairPlay 現状、DRMを付けてマルチデバイスに配信する場合、閲覧端末に合わせたDRMを利用して暗号化し、MPEG-DASH配信します。動画配信時、該当端末のDRMライセンスサーバから暗号化キーを取得して、複合化します。この作業を、動画毎、端末環境毎に実施する必要があります。 利用ユーザが、これら複雑で面倒な処理をシステム構築するのは大変と言えます。MPEG-DASHでのDRM付き配信が可能なサービスの利用をお勧めします。しかしながら、DRMベンダー間での合意がなされ、CE環境がいち早く実現される事を願っております(なかなか難しいようですが)。 【4】現在のYouTubeの配信方法について YouTubeの配信方法は、企業が動画配信サービスを利用する上でも参考になるかと思います。現在YouTubeでは、Apple系(OS x, iOS)端末はHLSにて配信、その他端末は既に 全てMPEG-DASHを使って配信しております。 【5】動画配信サービス会社の提供内容について 動画配信サービス会社でもHLSのみを利用してVODやLIVE配信サービスを提供している会社は多々有るものと思います。特に、日本ではこういった企業が多いものと思われます。 なぜか?現時点では お客様の配信要件においてMPEG-DASHの利用(例えば、DRM付でマルチデバイスに配信したい)まで求められることが少ない上、開発及び提供コストの負担が大きいためと認識しております。逆説的には、DRM (デジタル著作権管理)を使うならMPEG-DASHも必要と言えます。 欧米では、MPEG-DASHの人気が高まりつつあるとのレポートも有ります。今後は日本の大手や外資系の動画配信サービス会社をはじめとして、HLS及びMPEG-DASH 双方のサポートが進んでいくものと考えます。 【6】まとめ 現時点での動画配信は、ストリーミング配信(アダプティブ機能あり)が主流で、HLSとMPEG-DASHの2つの流れが有り、どちらか一方のみでは、利用ユーザの多様な要件を満たせないのが現状です。 一般的には、単純にマルチデバイス向けに配信したいのであればHLSを利用、DRM付配信やIPTVを利用するのであればMPEG-DASHを利用(Apple端末はDRMを付けてもHLSですが)と言われております。 これは、現状が利用者のニーズにより使い別けが必要な時期であることを意味しています。また、併せ利用者の要件も変化するということは十分考えておくべきでしょう。 近い将来、簡単に利用者の全ての要件が容易に満たせる統一した仕様になることを強く願っております。 失敗しない動画配信サービス選択のポイント 動画配信技術は、映像技術の向上、スマホなど新たな端末の出現、ネットワーク環境の課題などに対応すべく進化して来ました。また、今後も進化して行きます。その進化過程には、OS、ブラウザ、DRM各ベンダーや関連業界などの思惑も入り交じってくることが想定されます。 この状況下、動画配信サービスを選択するにあたり何を考慮して選択すべきなのか、そのポイントについて弊社なりの意見を述べます。ご参考になりましたら幸いです。 【1】動画配信技術は進化中及び過渡期である 動画配信技術のゴールは何でしょうか? 『どの端末にも、統一で容易な手法で、高品質かつ安全に配信出来る』といった非常にシンプルなものではないでしょうか。ゴールに向け、MPEG-DASH、HTML5等 国際標準の規定が策定される一方、HLSの様なデファクトスタンダード的な技術も共存しています。動画配信技術は、いまだ進化中であり、また ゴールに向けた過渡期といえます。 【2】どの様な動画配信サービス会社を選択すれば良いのでしょうか? 一言でいうと、利用する「お客様の動画や投資を将来に渡り無駄にしない会社」です。技術が進化中、過渡期である現在、以下は選択において重要なポイントと言えます。 動画配信技術の動向を理解し、提供サービスのロードマップを描けている会社 例えば、直近の配信技術として、MPEG-DASHでのDRM技術、広告系ではSSAI等を視野に入れている。 グローバル的な視野を持ちつつ、高い技術を取り入れながらサービスを構築・提供している会社 例えば、今後もHTML5-Playerが補う役割は非常に多いものと考えられる中、IPTV普及、多様な端末向けアプリ開発SDK、各ブラウザ対応等 高い技術と将来にわたるサポートを保証すべく技術の取り込みをはかっている。 【3】具体的なチェックに向けて 「ストリーミング配信できます。価格も安いです」のみでは、その動画配信サービスの機能、安全性、品質や将来に渡り利用可能なサービスであるかどうかの判断は出来ません。実は、動画配信サービスを提供するために構築されたシステムの内容、レベルはピンキリなのです。 最終的には、ご利用されるお客様の要件を見たすことができれば良いのであり、動画配信サービス会社の選択条件はお客様の利用要件次第です。 とはいえ、進化中及び過渡期である動画配信技術の現状もあり、将来に渡り利用可能なサービスであることも重要と考えます。 ここでは、次頁の項目をもとにご利用を検討されている動画配信サービス(を提供している会社)をチェックしてみて下さい。そのサービスが将来に渡り、お客様の動画資産及び投資が無駄にならない、本気のサービスか否かの判断を手助けしてくれるものと思います。 【動画配信サービスのチェックポイント】 Yesが多いほど、将来に渡り信頼できるサービス(を提供している会社)と言えます。 アップロード動画及びライブ動画は、お客様所有とし無償でダウンロード出来る 動画配信サービスのSLA (Service Level Agreement)が有る CDNを利用してる(価格は基本的に欧米、中国を除くアジアで同一料金がベスト) 動画PlayerはFlashやSilverlightなどのブラウザプラグインが不要である HTML5-Playerを標準提供している iPhone(iOS)、Android端末、IPTV向けのAPP開発が出来る。又は、SDKの提供が可能である ストリーミングは、HLS及びMPEG-DASHをサポートしている(又は予定がある) DRMはオプションとして利用が可能である(又は予定がある) Windows, Internet Explorer, PlayReady, Silverlightは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。Windowsは、Microsoft Windows operating systemの略称として表示しています。IEは、Microsoft Internet Explorerの略称として表記しています。 Apple, iPhone, FairPlay, HLSは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。 Google, Android, Widevineは、Google Inc.の商標又は登録商標です。 Adobe Flashは、Adobe Systems Incorporatedの米国ならびに他の国における商標または登録商標です。 Androidは Google LLC. の商標です。 詳細については以下のお問合せフォームよりご連絡ください。 お問合せはこちら » 続きを読む

2017/12/15

動画配信