eラーニングには意味がない?社員の不満解消と教育効果を最大化する方法を徹底解説
デジタル機器を活用し、時間や場所に縛られずに学習ができるeラーニング。個人的な学びだけではなく、企業の教育・研修の場にも取り入れられるなど、その利便性と教育効果の高さが注目されています。
しかし、実際にeラーニングによる社員教育を進めてみると、「eラーニングは意味がない」「eラーニングは不便だ」といった不満の声が上がってしまうケースも多くあります。
そこで本記事では、社員が不満を感じやすいポイントとその解決策、eラーニングを用いた社員教育の効果を最大化する方法を説明します。
eラーニングの導入に役立つツールも併せて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
eラーニングは意味ないと社員が感じる【6つの原因と解決策】
なぜ社員は「eラーニングは意味がない」と感じてしまうのでしょうか。最初に、代表的な6つの原因と、その解決策を説明します。
①学んだことが実務に活かせない
「この内容は実務に関係があるのか?」と社員に感じさせてしまうと、一気にモチベーションがダウンしてしまいます。社員がそのように感じる理由は以下が挙げられます。
・講義の内容が古い、もしくは形骸化している
・実技を伴う研修は、動画を観ているだけではイメージが湧きづらい
・内容が網羅的で、自分の業務には関係がないと感じてしまう
【解決策】実務に関係する無駄のない教材を選ぶ
将来的には社員の役に立つ内容であっても、今すぐ実務に活かせる内容でないと受講には身が入りません。
毎年定型的に実施している。または、特定の役職についた社員には必ず受講させている。このような場合、内容が陳腐化したり、実務のニーズとのズレが生じていないか、受講内容の見直しを実施しましょう。
また、製造業など実技習得のためにeラーニングを導入したい場合は、OJT(On -the-Job Training:職場内訓練)や実技研修と組み合わせると、より学習効果を高められます。この点はのちほど詳しく説明します。
②得られる情報が割いた時間に対し少ない
eラーニング用の動画教材は、30分~60分で構成されたものも少なくありません。忙しい業務の合間を縫って視聴するには長いと感じてしまいやすくなります。長いコンテンツを、苦労しながら視聴しても得られるものが少なければ、意味がないと感じやすくなるでしょう。
なお、受講のために残業時間が多くなっている場合や、時間外労働が発生している場合には、早急に受講ルールの構築及び改善が必要です。
【解決策】必須項目をショートコンテンツに分ける
社員が受講時間のやりくりに困難を感じているならば、隙間時間で視聴できるような5分~10分程度のショートコンテンツを提供しましょう。また、1時間を超える内容であっても、15分程度で休憩を挟めるように制作することで、受講者は集中力を維持しやすくなります。
質の高いショートコンテンツを提供できれば、社員は隙間時間に有用な情報が得ることができ、受講モチベーションの向上へつながります。
③飛ばし見してもバレない
個人のペースで受講できることがeラーニングの大きなメリットです。しかしその反面、飛ばし見をしながら受講してしまうケースがあることを念頭に置いておきましょう。
本来はそうさせない充実した内容であることが理想ですが、忙しい業務の合間に受講していると、どうしても飛ばし見に繋がってしまうこともあります。
結果的に内容が身につかず、社員のモチベーション低下につながると、会社にも損失となってしまいます。
【解決策】LMS(学習管理システム)で不正受講を防ぐ
LMS(学習管理システム)の導入は、eラーニングの適切な運用において必須です。早送り防止機能やシークバーの操作禁止機能により飛ばし見を防ぐことができます。最近では、受講者の視聴状態を確認する機能を実装したLMSも存在します。
LMSは不正受講を防ぐためだけでなく、受講状況の管理や、未受講者へのメール配信機能などがあり、受講促すよう図ることも可能です。
④質問やアウトプットをできる場がない
eラーニングはその特性上、どうしても一方通行の受講になってしまいます。
インプットには最適の学習方法ですが、アウトプットの場がない知識はなかなか定着には至りません。
例えば、疑問点が発生した場合、対面の研修であればその場で講師に質問をすることができますが、eラーニングでは通常質疑応答の機会は得られません。 疑問を放置することにより理解度が低下し、意味がないと感じやすくなります。
【解決策】集合研修と組み合わせる
この例のようなeラーニングの弱点は、他の研修と組み合わせて補うことが可能です。最も効果的なのは集合研修と組み合わせることです。
事前にeラーニングで基礎的な知識を予習することで、集合研修の期間短縮や効率化にも繋がります。
さらに、集合研修でディスカッションや質問できる場を設ければ、インプットとアウトプットのバランスが整い、教育効果は更に高まるでしょう。
また、実技研修を実施する場合は、概要を学ぶeラーニングと実践の場であるOJTを組み合わせることにより、eラーニングのみよりもはるかに効率的な教育効果が期待できます。
⑤緊張感がなく身が入らない
対面での研修を行わなくても社員教育が行えることは、eラーニングの大きなメリットです。スケジュール調整、会議室手配、社員の会場までの移動費などの、研修にかかるあらゆるコストを削減できます。
一方、個々で受講することのデメリットも存在します。研修会場であれば他の受講者の雰囲気で集中力が増したり、研修メンバーと内容について議論したりすることが可能です。
そういった機会に乏しいeラーニングは自分ひとりで集中力を持続させなければならず、結果的になかなか身が入らないといったケースも多く見られます。
【解決策】理解度テストの実施を行う
メリハリをつけて受講させるためには、理解度テストを行うのがおすすめです。極端に難しい内容にする必要はなく、しっかりと受講していれば正解できる内容にすることがポイントです。
全問正解しないと受講終了できない仕様にすれば、自然と受講に身が入ります。
⑥受講が会社のパソコンに限られる
eラーニングを受講できるデバイスにバリエーションをつけることも大切です。会社のパソコンや社内ネットワーク内でしか受講できないとなると、不便さを強く感じさせてしまいます。
また、場所や時間を選ばず受講できるというeラーニングの強みを損なうことにもなります。
【解決策】マルチデバイスに対応させる
会社のパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからの視聴が可能になれば、移動中や出先でのeラーニング受講が可能になります。
また、社内で視聴する場合であっても、自席を離れて共用スペースなどで受講することができれば気分が変わり、集中力維持に繋がります。
会社支給のデバイスだけではなく、社員個人のデバイスでも視聴できれば、自宅での受講も可能になります。ただし、その場合は情報漏洩やセキュリティの対策も必要です。
eラーニングの効果を最大化させるポイント
次に、eラーニングをどのように実施すれば教育効果を最大化できるかを説明します。
インストラクショナルデザインを設計する
インストラクショナルデザインとは、学習の効果を最大化するための教育設計を指します。eラーニングを実施する目的・狙い・ゴールが不明瞭なままだと、社員にとっては忙しい業務に加えて受講を行うための意義が見いだせず、不満を抱える要因となります。
eラーニングだけでは狙った効果が得られない場合もあることを念頭に置いた上で、インプットに適した使いどころを検討しましょう。
受講ルールを明確にする
eラーニングを効果的に実施するためには、なるべく視聴の自由度を上げることが大切です。先に述べたように、マルチデバイスに対応する、場所や時間を選ばず視聴できるようにする、といった工夫が求められます。
一方で、会社命令での受講である以上、労務管理面でのルール作りは必須です。
また、LMS(学習管理システム)を適切に用いて、不正の防止や受講の進捗管理も行います。
実践・アウトプットの場を設ける
特性上インプット過多に陥りがちなeラーニングですが、実践・アウトプットの場を設けることによって、その効果は最大化されます。
対面での研修やディスカッションを行えない場合であっても、個人で取り組めるテストやレポートの提出によって、知識の定着を促すことが可能です。
eラーニングの導入なら「admintTV Portal・admintTV Learning」
ここまで、社員に「eラーニングは意味がない」との認識を持たせず、効果的に実施する方法を解説しました。
適切に運用すれば素晴らしい教育効果を見込めるeラーニングですが、実際にeラーニングシステムを構築するとなると何から手をつければよいのか分からない方が多いのではないでしょうか。自社で構築するにはシステム開発から始める必要がありますし、外注した場合もコスト面やコンテンツの質、運用面で課題が残ります。
そんなときは、簡単にeラーニングシステムが構築できる「admintTV Portal・admintTV Learning」がおすすめです。
「admintTV Portal」は、コードの知識がなくても簡単に動画専用ポータルサイトを構築できるため、自社オリジナルのeラーニング用動画サイトを作るのに適しています。
また、以下の機能を搭載しているため、本記事で紹介した内容を踏まえながら自社に合ったeラーニング運用が可能となります。
・ながら視聴の防止
・疑似ライブ配信(※)
・視聴分析
・履修証明書発行
・セキュリティを高めるための暗号化配信
・デジタル著作権管理 など
(※)録画済みの動画を利用したライブ配信機能。チャットによる講師とのコミュニケーションが可能。
eラーニングの教育効果を最大限に高めよう
「意味がない」と思われがちなeラーニングですが、その特性を理解して適切な場面で運用できれば、低コストで高い教育効果を見込めます。
「admintTV Learning」であれば、クラス、コース、レッスンの3層構造による動画研修主体のeラーニング講座がシンプルに構築でき、満足度の高い社員教育が実施できるでしょう。
便利なシステムを有効活用することで、社員教育を低コストで成功させましょう!
admintTV各種サービスのよくある質問
admintTV BasicとadmintTV Portalの違いは何ですか?
admintTV Basicは、お客様のWebサイト上でiframeタグを利用した動画コンテンツ配信を可能とします。一方、admintTV Portalは動画配信機能においてはadmintTV Basicを継承。さらに、ポータルサイト作成機能、会員管理機能、決済機能などが利用できます。
動画配信システムの価格・費用はいくらですか?
動画配信システムadmintTV ・admintTV Bizでは、お問い合わせいただいたお客さまに個別にお見積もりをお出ししております。こちらのお問い合わせフォームより価格についてお尋ねください。
サービス資料はありますか?
弊社の動画配信システムの機能や導入事例等はWebサイト上に掲載していますが、詳細な資料は別途用意してございます。資料の送付をご希望のお客さまは、お問い合わせフォームより資料をご請求ください。
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